葵流ゲーム日記

ゲームのいろいろ

ゲーム化して欲しかった小説

ゲーム化された小説、漫画、映画、アニメって多いですよね。

僕が最もMMORPG化して欲しかった作品は『グイン・サーガ』。栗本薫さんの大長編ヒロイックファンタジーで世界最長となる物語。豹頭王グインが主人公の群像劇でありコズミック&クトゥルフ神話要素も濃い作品です。

作者様は既に故人ですが現在も複数の作家さんによって書き継がれています。この辺り、クトゥルフ神話を作ったラヴクラフトとの奇妙な共通点ですね。というか栗本さん自身もクトゥルフ神話を語り継いだ作家の一人でしょう。同氏の作品『魔界水滸伝』はクトゥルフ神話がテーマでした。

かの『ベルセルク』の作者、三浦建太郎さんもグイン・サーガのファンで対談もされています。栗本さんもベルセルク全巻持ってたそうです。対談で三浦さんはグリフィスのモデルはアルド・ナリスとおっしゃってました。お二人共、亡くなられてからも作品が語り継がれているという共通点があり、やはり名作だったのだなとしみじみ…

そろそろ本題にいかねば

栗本薫さんは実は『ダークハンター』(PS1)というADVゲームの原作を書いた事があり、ゲームに興味をお持ちのようでした。栗本さんの生んだ名探偵『伊集院大介』シリーズもまたテキストADV向きのキャラクターだと思いますし、或いはゲーム展開もあったんじゃないかと思える程に好奇心旺盛で柔軟な発想をお持ちの方だったと思います。

…っと、また少し脱線💧MMORPGの話でしたね

グイン・サーガの世界はそのままゲームに落とし込んでも描き切れない程に舞台が構築されていました。グインの治めるケイロニアを始め、ゴーラ、パロ、ノスフェラス…。オープンワールド化した中原を舞台に、一登場人物として転生し、グインやイシュト、リンダやヴァレリウスと出会えたら楽しいでしょうね!

年代によって様々な出会いがあり…赤い街道の盗賊時代のイシュトヴァーンと旅が出来たり、吟遊詩人マリウスと酒を飲んだり、ヴァレリウスの愚痴を聞かされたり…一兵卒もしくはセム族、巨人ラゴン族として辺境ノスフェラスの戦いに参加したり…お、戦争イベントの多い本作ははシミュレーションゲームとしてもいけるんじゃ…いやいや、生活シムでしょ…つくづくゲームとの親和性が高い作品だし、正直ハリポタや指輪物語よりもゲーム向きだと思っています。

栗本薫さんなら案外乗り気で実現したのかもしれませんね🍀